ケルト人たちは、古代のケルト圏で文字を持たない民族で、しかもケルトの歴史を書き記すこともなかったという。 そこで、生み出されたのが線刻文字であるオガム文字。 オガム文字が使われたのは、4世紀頃かそれ以前ではないかと考えられ、主には5-6世紀に盛んに用いられた。 オガム文字の特徴はというと、横と縦の線を上下や斜めに刻んで、その線の数でラテン・アルファベットの音を表現して違いをあらわした。 また、オガム文字は文字そのものに力、パワーがあり神聖なものとされていたため、樫の木の賢者であるドルイドたちによって祭祀に用いられていた。 ちなみにアイルランド語では、オガムではなく、オアムもしくはオームと発音する。 ▼Unicode(ユニコード)でのオガム文字です。 |